クレジットカードコラムクレジットカードで審査落ちしないための注意点

クレジットカードを申し込んだ際には、必ず審査が行われます。特に初めてクレジットカードを作る方や、審査落ちを経験したことのある方は、「審査に通るだろうか」と不安になるのではないでしょうか。

そこで今回は、クレジットカードの審査落ちを心配されている方のために、審査に通過するためのコツとして、いくつかの注意点をご紹介します

クレジットカードの審査落ちを避けるための注意点

ここでは、これからクレジットカードを申し込むという方向けに審査落ちを避けるための注意点をご紹介します。

すでに審査落ちしてしまった方も、ここで注意点を確認することで「なぜ審査に落ちたのか」という理由に見当をつけられるでしょう。

審査に通りやすい「流通系」「発行が早い」カードを選ぶ

収入が少なかったり、勤続年数が短かったりなど、審査に不安がある方は、審査に通りやすいクレジットカードを選びましょう。特におすすめなのは、「流通系カード」と「発行がスピーディーなカード」です。

流通系カードとは、スーパーや百貨店、コンビニなどといった小売業を担う企業から発行されているカードのことを指します。「自社のサービス利用を促進するために多くの人に使ってもらいたい」という趣旨があるため、審査基準がそこまで厳しくない傾向にあります。

次に、申し込みから最短5分で発行など、発行がスピーディーなカードは、審査自体が機械的に処理される場合が多いため、作りやすい傾向にあります。審査結果が分かるまでに時間がかからないというのは、それ自体がメリットでもあります。

一方、「ゴールドカード」「プラチナカード」といったカードは、年齢や年収に絶対的な条件があります。こういったカードは、その発行会社のクレヒス(クレジットカードの利用歴)をある程度積んでからの申し込みましょう。

一度に申し込むカードは一枚に絞る

クレジットカードの利用履歴は信用情報機関と呼ばれるところに登録されますが、申し込みをした情報も残るのがポイントです。また各カード会社は審査の際に、必ず信用情報を照会します。

複数枚のクレジットカードに連続で申し込みをする「多重申し込み」の場合、その情報がカード会社にはすべて伝わります。結果、「よほどお金に困っている人なのではないか」「入会キャンペーン目当てではないか」と判断され、審査に落ちやすくなってしまいます。

そういった懸念を払う意味でも、一度に申し込むクレジットカードは原則一枚にしましょう。

勤続年数も影響する

カード会社が実施する審査では、返済能力を確認するために、勤続年数がチェックされます。

勤続年数は社会人としての評価基準の一つでもあるので、あまりに短いと返済能力の評価が一気に落ち、審査結果に大きく響いてしまいます。

目安としては、最低でも半年は勤めてからの申し込みがおすすめです。

クレジットカードの審査に落ちたらどうすればいい?

ここからは、すでにクレジットカードの審査に落ちてしまった方に向けて、対処法を解説します。

まずゴールドカードやプラチナカードといったステータスカードに申し込みをした場合であれば、単純に基準を満たさなかっただけとも考えられるため、自分の収入や年齢にマッチしたクレジットカードを選び直しましょう。

一方、一般的には審査に通過しやすいといわれるクレジットカードで審査落ちしてしまったのなら、ここでご紹介する注意点もチェックし、改めて審査に備える必要があります。

信用情報機関から事故情報が抹消されるまでの期間を把握しよう

クレジットカード業界において、載ると審査に必ず落ちる「ブラックリスト」は存在しませんが、信用情報機関に延滞や自己破産といった事故情報が登録されることは、ブラックリストに載ったこととほぼ同義。事故情報が信用情報機関に登録されている間は、何をしても審査に通らないのが一般的です。

ただし、どのような事故情報であっても、一定期間経過後には抹消されます。事故情報が登録されている可能性が高い場合には、情報が消えてから申し込むのが妥当です。

ちなみに自身の信用情報は、照会が可能です。インターネットと郵送での手続きに対応しているため、「事故情報が登録されているか知りたい」という方は、ぜひ各信用情報機関に対して本人開示の手続きを行ってみてください。

多重申し込みは6ヵ月間

複数枚のクレジットカードに連続で申し込む場合は、一般的な事故情報とは異なりますが、返済能力が疑われることから、カード会社は敬遠する傾向にあります。

申し込み情報の登録期間は、最長6ヵ月間です。多重申し込みによる審査落ちが疑われる場合には、最後の申し込みから6ヵ月経過後の申し込みをおすすめします。

延滞による事故情報は5年ほど

原則2、3ヵ月以上の延滞すると、事故情報として登録されます。「支払い期日をうっかり忘れていて口座の入金額が足りず、数日ほど延滞した」という場合は、迅速に対処していれば、通常は事故としては扱われません。

頻繁に遅延をくり返すなど、不誠実な利用と認められると事故情報として登録されます。

延滞による事故情報の登録期間は、延滞解消から起算して最長5年です。

自己破産などの事故情報は5~10年ほど

任意整理、代位弁済、自己破産といった債務整理を行った場合にも、事故情報として信用情報機関に登録されます。任意整理および代位弁済による事故情報の登録期間は完済から最長5年、自己破産は破産から最長10年です。

審査に通りやすいクレジットカードを選ぼう

審査に落ちてから、改めてクレジットカードに申し込む際には、審査に通りやすいクレジットカードを選ぶのがおすすめです。

審査に通りやすいクレジットカードとして、一般的におすすめされるのは「流通系カード」や「発行が早いカード」ですが、「消費者金融系カード」であればカードローンと同じ審査基準になるため、さらに審査に通りやすいと言われます。一般的なクレジットカードが信用情報を重視するのに対し、消費者金融系カードは、信用情報よりも現在の返済能力を重視すると言われているため、作りやすくなっています。

審査落ちの理由を見極めよう

審査に通りやすいと一般的にいわれるクレジットカードであれば、審査基準はそこまで高くはないため、多くの場合は心配する必要はありません。

しかし、すでに審査落ちを経験してしまっているのであれば、理由を見極めずに再度申し込んでも同じ結末に至るだけです。

審査落ちの対策を取ったうえで改めて申し込み、ほしいクレジットカードを確実に手に入れましょう。

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