クレジットカードコラムはじめてクレジットカードを作る方向け、基本的な申込方法と選び方
はじめてクレジットカードを作る場合、あまりに多くの種類があることから選び方に迷う方がほとんどでしょう。また、発行までに審査があると聞き、「自分でも大丈夫だろうか」「クレカの申し込みって難しいんじゃ……」と不安になる方もいるかと思います。
そこでこの記事では、クレジットカード初心者向けに申込方法や選び方をまとめました。これを読めば、はじめてのクレジットカードでも後悔や失敗することなく、自分にぴったりのクレジットカードを選べます。これからクレジットカードを作ろうという方は、ぜひご一読ください。
目次
クレジットカードは簡単に作れる!基本的な申込方法や流れを解説
クレジットカードが発行されるまでの流れを簡単に説明すると、「申し込み⇒審査⇒発行」の順で進みます。はじめてのクレジットカードの場合、多くの方が気にかかるのは「審査」でしょう。また審査があるということで、「申し込みにも手間がかかるのではないか」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください!クレジットカードを作るのは、実はとても簡単です。ここで申込方法や流れさえ確認しておけば、初心者でも戸惑うことなくスムーズに発行まで進めるでしょう。
①本人確認書類と引き落としに使う銀行口座を準備する
クレジットカードに申し込む際には、必ず「本人確認書類」と引き落とし用の「銀行口座情報」が求められます。申し込みをスムーズに進めるため、これらは事前に準備しておくとよいでしょう。
本人確認書類として一般的に認められるものの一例は、以下のとおりです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- 住民票の写し
- 公共料金証明書
- 社会保険料領収書 など
運転免許証をはじめ、顔写真付きの本人確認書類であれば1種類のみ、そうでない場合には2種類の提出が求められる傾向にあります。
銀行口座については、三井住友カードなら三井住友銀行、楽天カードなら楽天銀行などといった縛りは基本的にありません。多くの銀行が登録可能であるため、すでに口座を持っているのであれば改めて作る必要はないでしょう。
②好きなクレジットカードを選び、ネットから申し込む
申し込みたいクレジットカードを選んだら、(※クレジットカードの選び方についてはのちほど解説します)申し込みを進めましょう。近年では、申込方法としてネット、店頭、郵送の3パターンが用意されています。
この中でもおすすめなのは、ネット申し込みです。ネット申し込みであれば、スマートフォンやパソコンなどのネット環境さえあれば、いつでもどこでも好きなときに申し込みを進められます。
ネット申し込みを選ぶのなら、まずクレジットカードの公式サイトにアクセスし、申し込みページへと進みましょう。申し込みページでは、画面の指示どおりに情報を入力するだけでOK。すべての情報を入れて、送信すれば申し込みは完了です。かかる時間は5〜10分程度でしょう。
なお、申し込み時や申し込み手続き完了後には、本人確認書類の送信が求められます。方法としては、ネットからの画像送信、郵送、FAXなどがありますが、こちらもおすすめはネットからです。スマートフォンで本人確認書類を撮影し、ネット上やアプリ上から画像を送信するだけなので、手間がかかりません。
即時発行と通常発行の違い
近年、往来の発行方法とは異なる、「即時発行」という方法を選べるクレジットカードが増えています。即時発行とはその名前のとおり、申し込みから最短5分や10分でカードが発行され、使えるようになるといったものです。
とはいえ、さすがにカード本体が5分や10分で届く訳ではありません。発行されるのは、あくまでカード番号やセキュリティコードといったカード情報のみ。カード本体は、後日改めて届くといった形です。
「それでは意味がないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、カード本体がなくても決済可能なショップはあります。それはまず、ネットショップです。ネットショップでは、カード番号やセキュリティコードといった情報さえあれば、カード決済ができます。
また、カード情報をApple PayやGoogle Payに登録し、スマートフォンのおサイフケータイ機能を使えば、実店舗でもカード決済が可能です。
「すぐにクレジットカードを使いたい」という方は、ぜひ即時発行を選んでみましょう。
初心者には分かりづらい申込フォームの項目
申込フォームの入力は、画面の指示どおりに埋めていけばよいだけなので、難しいことはありません。しかし、クレジットカードの知識がないと分かりづらい項目として、「ブランド選択」と「キャッシング枠」が挙げられるでしょう。
まずここでいうブランドとは、VISAやMastercard、JCBなどといった国際ブランドのことを指します。国際ブランドごとに特徴はありますが、はじめてのクレジットカードであれば、使えるお店の多いVISAかMastercardを選んでおけば安心です。なお、クレジットカードによっては国際ブランドがひとつしか用意されておらず、選べないケースもあります。その場合には、ブランド選択の項目はありません。
つづいてキャッシングとは、クレジットカードに追加で付けられる「現金を借りるための機能」のことです。キャッシング枠とは、「いくらまでお金を借りられる設定にするのか」という上限額を指します。
使いこなせれば便利な機能ではありますが、いわば借金であり利息が発生するほか、キャッシング枠をつけると審査がやや厳しくなるともいわれています。はじめてのクレジットカードであれば、キャッシング枠は「なし」として申し込むのがおすすめです。
③審査結果を待つ
申込手続きが済んだら、あとは審査結果を待つだけです。クレジットカードの審査とは、申込者の個人情報のほか、これまでのクレジットカードやローン利用歴から、「クレジットカードを誠実に利用してくれる人物であるか」を確認するために行われます。
クレジットカードは、料金の支払いを一時的に代わるサービスであり、後になってお金を返してもらえないような人物にサービスを提供しては、カード会社の商売が成り立たないためです。
そのため、お金を返せる当てがあるのかどうかといった点から、審査では職業や収入もチェックされます。とはいえ年会費無料のクレジットカードであれば、学生アルバイトや主婦(主夫)のパート程度の収入であっても、基本的には問題ありません。
またアルバイトをしていない学生や専業主婦(主夫)であってもOKとしているクレジットカードも、多くあります。本人に収入がなくても、親や配偶者に収入があるのであれば、返済を見込めると判断されるためです。
間違っても、職業や収入を詐称することは止めましょう。バレてしまえば、かえって審査を不利にしてしまいます。
④審査通過後は、即時発行カードならすぐにクレジットカードが使えるようになる
結果の通知方法は、昨今ではメールが一般的です。希望した場合や、ケースによっては電話で通知されることもあります。
なお、審査結果が出るまでにかかる時間は、カード会社やクレジットカードの種類によって異なります。即時発行可能なクレジットカードであれば、申し込みから5分や10分といった短時間で結果通知が来ることもあるでしょう。
即時発行の場合には、審査完了後すぐにカード情報を確認できるため、直後からカード情報を利用したお買い物が可能です。
⑤クレジットカードが届いたら、確認や署名を忘れずに
クレジットカードは、審査完了からおおよそ1〜2週間程度で郵送により届きます。クレジットカードが届いたら、まずはカードの種類や刻印などに誤りがないかを確認してみてください。
また、カードの裏面には署名を入れましょう。署名のないカードは、お店で利用する際に使用を断られてしまう恐れがあるほか、不正利用リスクや盗難や紛失時の補償対象外にされる恐れがあります。忘れずに記入しましょう。
これで失敗なし!はじめてのクレジットカードの選び方
複数のクレジットカードを比較しようとしても、知識がなければ、どこに重点を置くべきかが分からないでしょう。しかし、ここで紹介する3つの選び方さえ押さえておけば、はじめてのクレジットカードでもぴったりのカードを手に入れられます。
大前提!年会費無料のクレジットカードから選ぶ
クレジットカードには年会費がかかるものもあればかからないものもありますが、はじめてのクレジットカードであれば、年会費無料のカードが確実におすすめです。
なぜなら、はじめてクレジットカードを使う方の多くは、使いこなせるかがまだ分からなかったり、若い方であれば今後ライフスタイルが変わったりする可能性も高いでしょう。この場合、今回選んだカードを使い続けるとは限りません。だからこそ、いつでも解約しやすい年会費無料のクレジットカードがマストだといえます。
また、年会費が無料のクレジットカードに比べ、有料のカードではクレヒス(※クレジットヒストリー、これまでのカード利用歴)が審査に影響を与えやすい傾向にあります。はじめてのクレジットカードであれば当然ながらクレヒスはゼロの状態なので、初めから有料のクレジットカードを選んでは、審査に落ちやすくなってしまうのです。
大学生ならまずは学生専用のクレジットカードをチェック!
学生専用のクレジットカードは、基本的に年会費が無料です。それでいて有料級のサービスや特典が使えるクレジットカードも多いため、お得でしょう。
あなたが大学生なのであれば、まずは学生専用のクレジットカードをチェックしてみてください。
ただし学生専用クレジットカードは多くの場合、卒業後には別のカードに切り替えられ、そのタイミングで年会費も発生するようになります。使い続ける予定がない場合には、切り替えのタイミングを忘れないようにしましょう。
こだわりが特にないなら、還元率1.0%以上のカードがおすすめ
クレジットカードによって特色は異なり、たとえば電車や飛行機にお得に乗れるカードや、レジャー施設やエステサロンで使える特典が豊富なカードなどがあります。
しかし、このように特定の場面でお得になるクレジットカードを探している訳ではないのであれば、ポイント還元率1.0%以上のクレジットカードを選ぶのがよいでしょう。ポイント還元によるお得さは、万人にとって利用しやすいためです。
また、還元率だけでなくポイントの付与条件もチェックするのがおすすめです。たとえば1,000円に付き10ポイント付与というカードも、100円に付き1ポイント付与というカードも、還元率は変わりません。しかし100円に付きポイント付与といった条件のカードであるほうが、端数が出づらいことから無駄なくポイントをもらえるため、お得です。
はじめてクレジットカードを申し込む人にありがち!失敗やミスまとめ
はじめてのこととなるとクレジットカードに限らず、失敗やミスは付きものです。しかし、クレジットカードはお金が関わってくることであるだけに、なるべくなら失敗はしたくないもの……。
そこで、初心者にありがちな失敗やミスを分かりやすくまとめました。はじめてのクレジットカードでも使いこなせるように、ここでしっかりと知識を押さえておきましょう。
一気に複数のクレジットカードを申し込んだせいで、審査に通らない!
「年会費無料なら」と、一度に複数のクレジットカードを申し込んでしまう方は少なくありません。しかし、クレジットカードに申し込んだ情報は信用情報機関と呼ばれるところに登録され、カード会社は審査の際に必ずこの機関に登録された情報を照会します。
情報を照会し、立て続けに申し込んでいることが発覚した場合、カード会社は「お金によほど困っている人なのでは」「もしくは入会キャンペーン目当てなのでは」と推測。結果として、信用できない人物だと見なされ、審査に落ちやすくなってしまうのです。
また、クレジットカードの複数枚持ちは、カードの利用にある程度慣れてきてからでないと使いこなせません。はじめてのクレジットカードは、1枚だけに絞って申し込むことをおすすめします。
還元率の高さで選んだけど、ポイントの使い道が少ない!
いくらポイントをたくさん貯めたとしても、使えないようでは意味がありません。クレジットカードを選ぶときには、ポイント還元率の高さだけでなく、ポイントの使い道もよくチェックしましょう。
おすすめなのは、支払い額への充当や、電子マネーへの交換といった使い道があるクレジットカードです。これらの使い道であれば、お店や商品を選ばないため、誰でも使いやすいでしょう。
年会費無料なのは本カードだけで、ETCカードは有料だった!
年会費無料のクレジットカードの中には、本カードも追加カードも無料というものもあれば、追加カードだけは有料というものもあります。
特に、ETCカードは盲点になりやすいでしょう。ETCカードを使う予定がある場合には、ETCカードの年会費や発行手数料もチェックしてみてください。
分割払いの使い過ぎでカードを使えなくなってしまった!
一度の支払い負担が減り、便利な分割払いですが、あまり多く使うと利用限度額を圧迫してしまいます。
利用限度額とは、個々のクレジットカードに定められた利用上限額です。利用限度額は料金の支払いが済むごとにリセットされます。
そのため、たとえば10万円の商品を10回払いにした場合、1回目の支払いでリセットされる利用限度額は1万円分だけです。残りの9万円分はリセットされないため、翌月以降の利用限度額を圧迫してしまいます。結果として、クレジットカードを使いたいときに使えない状況にもなりかねません。
はじめてクレジットカードを作ったばかりだと、利用限度額はかなり低く設定されるケースが多いでしょう。特に大学生の場合には、10万円程度とかなり低い設定であることも少なくありません。分割払いに頼りすぎることは避けましょう。
またほかにもリボ払いと呼ばれる支払い方法もありますが、こちらは分割払いよりも利息がふくらみやすく、使いこなすのが大変です。クレジットカード初心者のうちは、使わないようにしましょう。
まとめ
はじめてのクレジットカードには心配や不安も多いでしょう。しかし、初心者向けのクレジットカードの選び方はかえって難しくありません。また、申し込みもスマートフォンでさくっと簡単に終わらせられます。
クレジットカードがほしいと思ったなら、まずは1枚。気軽に申し込んでみてください。この記事を最後まで読み込んでさえいれば、失敗や後悔なく、クレジットカードの便利さだけを堪能できるでしょう。
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